「野球が好きだ」
そんな人は多いと思う。
じゃあ野球のなにが好きなの?
そんな好きも無数にある。するのが好き、見るのが好き、高校野球が好き、プロ野球が好き、野球ゲームが好き。いっぱいある。
その中で、僕が今大注目なのはメジャーリーグだ。
その中で、最も話題なのはもちろん大谷選手だ。MVP、ホームラン王争い、ベーブルース以来の10勝10本、45本25盗塁、記録が大谷を待っている状態だ。派手派手ぎらぎらの1年がどう終幕するのか、瞬きすらできないほど、目が離せない。
しかし、そのメジャーリーグで私が密かに、しかしもっとも注目しているのは、ナリーグ、最優秀防御率争いだ。「サイヤング賞争いじゃないの?笑」そんな声が聞こえてくる(気がする)。しかし、それほどまでに注目する理由が、ある。
そもそも僕が熱中する理由を語るにはマックスシャーザーという選手について、お伝えする必要がある。シャーザーは、キャリア14年、37歳、サイヤング賞3回、シーズン300奪三振、通算3000奪三振、最多勝3回、最多奪3回、ノーヒットノーラン2回、オールスター8回の輝かしいキャリアをもつ、2010年代最強投手と言っても過言ではない、MLBを代表する投手だ。
そのシャーザーであるが、MLBで手に入れていないものはないというくらいであるが、1つ手に入れていないものがある。
そう、それが最優秀防御率のタイトルだ。
そして今年そのシャーザーが、最優秀防御率のタイトルに手が届くポジションにいる。今現在、ナリーグトップの防御率だ。「2.28」このままいけば、37歳のシーズンにして、キャリアハイも更新する。
しかし、残り数試合、この成績をもってしても、タイトル確実とは言えない理由がある。
「2.29」シャーザーを追いかける2位の投手の防御率だ。実に、0.01差だ。9回に何点取られるか、それが防御率の計算方法である。9回に0.01差ということは、900回に1点の差だ。900回は4、5シーズン怪我なく投げて到達する投球回だ。それだけ投げて、1点取られるか、取られないか。その差で争っている。
2位の選手はコービンバーンズ今年大ブレイクした選手だ。今シーズンを除けば、先発経験は13回、シャーザーは今シーズンを除けば、368回先発登板している。積み重ねたものはシャーザーのほうが、圧倒的だ。ちなみにだが、バーンズは大谷と同い年の選手である。
大谷や、バーンズのような若い力がベテランを押し出そうとしているのか。いや、実は、球界でみると大谷やバーンズのような20代後半の選手も最もフレッシュな選手というわけではない。今年40本塁打を打ったゲレーロjr.、タティスjr.も99年生まれ、22歳だ。
マックスシャーザー37歳、初の最優秀防御率のタイトルに向け、おそらく次が、最後の登板だ。まだまだ全盛期、若い力がベテランを押し出そうとしている中、まだまだ時代は俺のものと言わんばかりの投球をみせてほしい。
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